びしゃもんさま




よろいをつけ、左手に宝の塔・右手に宝の棒を持ち、念怒の姿で北方を守護するかみさま。
南北朝時代、鎌倉幕府の大軍を破った武将・楠正成は、母が毘沙門天に祈願して授かった子で
あるということで、幼名を毘沙門天の別名にちなみ多聞丸とつけられたことはしられるところです。
七福神としての毘沙門天のいでたちは、仏法を信ずる者を守護してくださるための装束です。
魔を寄せ付けぬための甲冑、決然として足下には悪業煩悩の鬼を押さえつけておられます。
勇気を持って悪をくじき、清く正しく力強く生きぬくようにとの無言のおさとしです。