酒井正明さんは洲本八幡神社の宮司さんだ。洲本や淡路島の歴史を聞くには、まさに
生き字引。うってつけの人物だ。さっそく、洲本の歴史をうかがってみた。
淡路島は江戸時代には徳島藩蜂須賀氏の領地であったという。その時、淡路島をおさ
めるためにつくられたのが洲本城である。その時から洲本の歴史は始まったといえる。
江戸時代には徳島に属していた淡路島は、今は兵庫県に含まれている。これについて
の経緯も酒井さんが説明してくれた。徳島藩蜂須賀氏は、淡路島を治めるために、稲
田氏を城代家老としていた。
八幡神社にある収蔵庫は大正時代に建てられたものだ。機械による調整はまったくさ れていないのに、中の収蔵品は、湿度・温度が一定に保たれ、完璧な保存状態だとい う。また、話しをうかがった社務所は、洲本市が市制をとった時の市役所を移築したも のだそうだ。おもわぬところに古人の技術や歴史が生きているものだ。
酒井さんのお宅は、代々神社の神主をしてきた家である。酒井さんは「淡路島は神
々の島」であることに誇りを感じているという。「神々の島、淡路島は私の命です」
ときっぱりといいきる姿勢が、たいへん気持がよかった。