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「淡路人の細やかさと情けが生んだ味」

淡路手延べそうめん/楓俊樹さん

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2本の棒を使って、そうめんの下地を細く長くのばす「手延べ」。 本来は夜中に行う作業だが、楓俊樹さんは、僕たちが体験できるようにと、 その一部を残して待ってくれていた。

傍目に見ていると簡単そうだが、やってみるとメチャクチャ難しい。 恐る恐るやると棒に絡みつくし、思い切って力を入れれば切れてしまう。 だんごができたり、冷や麦みたいな太さになったり・・・。
体験してわかる、手延べそうめんのありがたさ。

でも、この日は気温が高く、プロがやっても難しかったということを、 我々の名誉(言い訳?)のためにつけ加えておこう。


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「手延べ」の作業が終わると、土蔵の倉で1年間寝かせ、熟成させる。 二重囲いの土蔵の倉は、夏の暑さと湿度をふせぎ、カビや虫をよせつけない。

機械を使わない淡路そうめんはコシが強く、 長時間熟成させているので、湯がきすぎてもベタベタしない。 生姜とネギを薬味にして、茹でたての麺をあたたかいままいただくのが、 一番おいしい食べ方だ。つゆは甘口よりも辛口の方が合う。

奥さんの淡路島唄を聞きながらご馳走になったそうめんは、 情緒や人情といった薬味が加わって、さらに格別なうまさだった。
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