天地の境も分からない暗やみが続いていたころ、天上の高天原に 一すじの光りがさしてきました。 それは神々が現れ大勢住むようになったからです。
そして最後にイザナキノミコトという男神と、 イザナミノミコトという女神がお生まれになりました。
大勢の神様は下界を見下ろしながら、
「一体どうなっているのでしょうか。
何がなんだか少しも分かりませんね。」
「くらげのような物が浮いているみたいだね。」
「いや脂のようでドロドロとしているみたい。」
「これじゃ、下界におりても安心して住めないわね。
大地が固まっていないから。」
いろいろと話しあっていました。
これを聞いていた一番中心の神様は、イザナキ・イザナミの神に、
「下界で人が安心して住めるように、
この天のぬ矛を持っていって、固めなさい。」と、
玉飾りのついた天のぬ矛を渡しました。